⑨「道具をどこで買うか?(道具考)」

(いらすとや フリー素材)

山登りには、いろんな道具や装備が必要です。最近は通販が全盛ですが、専門店の情報も魅力的です。どこで道具を買うのが良いのか? 考えてみました。

1.山歩きの道具(必要なもの)

  • 登山靴
  • ザック
  • 雨具類(ウエア、ザックカバー、レインハット、スパッツ等)
  • ウエア類
  • ヘッドライト(非常装備)
  • 非常食
  • その他

2.山歩きの道具(あった方が良いもの)

  • ストック(トレッキングポール)
  • グローブ、手袋
  • (その他)

3.山歩き用品の購入先

  • 登山用品専門店
  • スポーツ用品量販店
  • 通販サイト(登山用品店が販売)
  • 通販サイト(Amazon)
  • 一般的なお店(ディスカウントショップ、DIYショップ、衣類販売店、スーパー)

4.「どこで買うか?」の考え方

  • 登山用品専門店 : 道具と一緒に情報(分からないことを教えてもらう等)が必要な場合に選ぶ場所 及び試着が必要なものを購入する場合。その道具について詳しくない場合は、専門店で買う方が失敗が少ないです。但し、店舗数が少なく、地方では店舗も限られる。
  • スポーツ用品量販店 : あまり情報は得られない可能性が高いが、比較的店舗数も多く、試着が必要なものを購入する場合。但し、量販店はアウトドア全般の中に登山用品が置いてあり、売れ行きによって登山用品の棚が少なくなる場合があります。実際、うちの近所の量販店も、その傾向にあります。
  • 通販サイト(登山用品店) : 近くに専門店が無い場合、それなりのものを選びたい場合。サイトから商品について問い合わせしたい場合。
  • 通販サイト(主にアマゾン) : その商品について理解している場合、安く購入したい場合、試し買い。アマゾンは特にレビューが充実しています。と言ってもマイナーな登山道具のレビューまで充実しているかどうか分かりませんが、人のレビューは参考になります。ただレビューは偽レビュー(ステマレビュー)があるので、この点はご留意ください。
  • 一般のお店:道具によっては、登山用品でなくても使えるもの、登山用品売り場でなくても買えるものがあります。食料等はDIYショップのアウトドアコーナーにも売られている場合があり、トレッキングポールも同様です。ヘッドライト等は何処でも買えます。

5.購入する道具について

  • 「登山靴」 : 試着して購入することをお勧めします。なので、専門店か量販店での購入がお勧めです。通販での購入は、返品、交換が可能か確認の上、購入下さい。専門店や量販店で試着してみて選定しておいた上で、同じものを通販で安く購入するという手はあります。(私はあまり好きではない方法ではあります…)
  • 「ザック」 : 容量の大きなザックの場合は、身体にサイズが合わせられないと困る場合がありますので、出来れば試着しての購入をお勧めします。このため、専門店、量販店で購入する方が無難です。身に着ける物は、着け心地があるので、試着される方が良いと思います。と言いながら私は、ザックは通販で購入する方が多いですね。あまり着け心地を気にしないというか、しばらく使用しているうちに馴染んでくる感じがあるので。大型ザックについては、ショルダーハーネス取付位置が3段階に変えられるものを選びました。
  • 「雨具類」 : サイズに迷いがないのであれば、購入先は特に何処でも良いと思います。但し、ゴアテックス等の機能性生地について知りたい場合は、専門店での購入をお勧めします。特にレインウエアは、1サイズ大きめでも良いかと思います。冬場は下に衣類を着込んだ上で着用する場合があるので、その点を考慮してサイズを選んでください。
  • 「ウエア類(下着)」 : ウエアは生地の選定が重要です。この辺の知識や情報が必要な場合は、インターネットで予め調べるか、専門店での購入をお勧めします。基本は、綿(木綿)は不可! 吸水率の高い生地は水分を含み重くなり、体温調節機能を損なうからです。但し、最近は機能性生地を使用した下着が何処でも売られていて、これらは化繊で出来ており、基本、運動に使える=登山にも使用可能です。その昔は、オーロンという生地しか無く、もう色もダサダサで… 今はホント、機能性もデザインも良いものが安価で買えますね。
  • 「ウエア類(下着(パンツ))」 : パンツも綿は不可なので… 個人の好みもあるので、絶対にダメとは言いませんが… 私もパンツは綿が捨てがたいのですが、登山時には化繊品を使っています。
  • 「ウエア類(ズボン・シャツ)」 : これも、綿素材は不可です。この点を押さえておけば、登山用でなくても、動きやすいものであれば、特に何でも構わないと思います。色も好みで。黒っぽい色の方が汚れにくいのですが、ハチは黒い色を攻撃するとかしないとか… ズボンはスソが絞ってある方が、引っ掛かりにくいです。この点を考えると、特に登山用品店でなくても構わないように思います。ただ、長ズボンは意外と登山用に使えるズボンが少ないような気がします。
  • 「グローブ、レインハット」 : これは、身に着けるものにて、出来れば試着して購入されることをお勧めします。
  • 「ストック」 : ストックは個別に詳しく書いていますが、特にグリップの所の握り具合は、握ってみないと分からないので、これも現品を確認して購入される方が良いです。現品がある所なら購入先は何処でも良いと思います。
  • 「ヘッドライト」 : 何処でも購入可能です。選ぶポイントとしては、①乾電池仕様のもの(主に単4)。これは電池の入手のしやすかからです。及び防水仕様の方が濡れても故障し難いメリットがあります。最近のLEDは明るく、ヘッドライトもコンパクトになりましたが、明るい=持続時間が短い ので明るさと電池の持続時間の兼ね合いを考えて購入して下さい。また電池はヘッドライトに入れずに別にして携行しましょう。電池の液漏れ防止と、何かの拍子にスイッチが入って電池が無くなることの防止のためです。または電池を入れて絶縁材(紙)を接点に挟んでおく手もあります。

6.登山用品の購入先(私の場合)

  • 登山用品専門店:昔良く通っていた北九州小倉のアウトドア専門店が無くなったので(キャンプ2)、専門店は全く利用しません。というか、利用したくても近くにない。
  • アウトドア量販店:近くにヒマラヤスポーツがあり、登山用品以外にも、利用しています。しかし量販店は売れ行きにより、登山用品のコーナーが小さくなる…
  • Amazon:もう、外せなくなりましたね… 通販が栄える→実店舗が減っていくという負の連鎖を、本屋さんで痛感していますが、実店舗で買えないものは通販頼みというか、Amazonのすごい所は、掘り出し物、珍しくて目を引くものが結構あって、ついついクリックしてしまう…
  • ヤフオク:たまに利用する程度ですが、廃番品、安く購入したい場合等には外せない選択肢。
  • さかいやスポーツオンラインショップ:Amazonが出てくる前は、さかいやスポーツオンライショップをよく利用していました。ここ、セール品が安く、欲しいものがセールで出ていると、それだけで嬉しくなりますね。

7.(その他)道具についての考察

  • 「シェラカップ」 : もうアウトドアマンの代名詞みたいな道具で、「ザックにぶら下げておいてすぐに使える」、「そのまま火にもかけられ鍋の代わりにもなる」等の事で、私も例に漏れず、持っていますが… 鍋代わりには小さすぎて、フチが熱くなるので口は付けられない コップ代わりにはなりますが、浅いのでこぼしやすい等のことがあり、実は私、あまり使わない。個人的には普通のプラのカップでも良いかな。
(イラストだより 無料素材)
  • 「飯盒」 : アルミ製の鍋でも代用可能なのですが、やっぱりごはんは飯盒で炊くのが一番良いな。というか、ごはんを炊くと必ず底が焦げるので、専用にしておいた方が使い勝手が良い。一人だと飯盒とアルミ鍋の2つは持てないから、持って行かないけど、複数名で行くなら、ごはんを炊くなら飯盒が良いな。もう個人的な思い込みだけですが…
  • 「鍋類(コッヘル)」 : アルミ製のキャンプ用品で構いません。材質的には、①アルミニウム、②ステンレス、③チタン があります。ステンレスは重たいので登山用には向かないけど、頑丈です。アルミニウムは熱伝導が良く、この中では安価です。チタンは硬くて薄くて登山用としては最高の材質ですが、高価。私はアルミ製のものを愛用しています。コッヘルの形ですが、丸型が多いのですが、四角いコッヘルの方がパッキングがしやすく、お勧めです。
(コッヘル(エバーニューECA165))
  • 「ガスストーブ(バーナー)」 : バイクツーリングの時は、ガソリンが兼用できるのでガソリンストーブを愛用していましたが、山ではガスストーブの出番です。ストーブのガスは、アウトドア用とカセットコンロのガスがあります。アウトドア用の方が低温でも安定しているようです。この辺は良く調べて購入しましょう。アウトドア用のガスの器具と接合部は、メーカーが違っても接合部は同じのものがあり兼用出来るものがあります。1点注意が必要なのは、“キャンピングガス” フランスのメーカーで、現在は日本市場から撤退しているとのことですが、キャンピングガスの接合部は特殊なので、キャンピングガスしか使えない。これは不便です。実は私が最初に購入したのがキャンピングガスで… あと、コンパクトなガスストーブは携行には便利ですが、やはりある程度ゴトクがしっかりしていないと、コッヘルを載せた時に不安定ですので、この点も頭に入れて選定下さい。
  • 「寝袋(シュラフ)」 : 封筒型はキャンプには便利ですが、寒い所には向かないので、登山用には不可。一般的にはマミータイプの3シーズン用を購入することが多いと思います。私は冬の低山の雪山用に、冬用の羽毛のシュラフを持っているのですが、結構な値段の買い物の割に、冬のテント泊では寒かった! 羽毛のシュラフの場合、できるだけ薄着でシュラフに入らないと、羽毛の性能が出ないとのこと! 当時は知らなくて、もう厚着のままシュラフに入っていて逆効果だったのです! 「羽毛シュラフは出来るだけ薄着で!」 は大事なキーワードなので、お忘れの無い様。私個人的には、寒いときに使用するシュラフは、羽毛シュラフより、3シーズン用にコンパクトシュラフを重ねて使用するのがラフに使えてお勧めです。ちなみに、冬の山中泊で同行した後輩二人は、3シーズン+コンパクトシュラフを重ねており、快適だったと申しておりました。
(ノルマニ コンパクトシュラフ(Amazon))
  • 「靴下」 : 「毛(ウール)が良い」と昔は言われていました。ウールは濡れても保温性があるからです。厚手のウールの靴下が昔は定番でしたね。今は選ぶほどいろんな靴下がありますね。ウールと化繊の混紡、機能的なものがあるようです。私はウールと、冬の室内用に履く、モコモコとした化繊の靴下を使っていました。いずれも厚手のものですが、履き心地はウールの方が良いような… ただウールの方が織目が粗かったので、長時間歩くと、足の裏が痛くなったように思います。厚手で、織目が粗くなく、且つ細かくなく(細かいと通気性が悪くなる)、この辺で選んでみて下さい。昔ながらのウールの靴下は、ゴムが入っていないので、履き口の所が緩みますが、それが気にならなければ、かなり耐久性が高いです。あと、靴下は絶対にシワにならないように履くこと。シワになるとその部分に豆ができやすくなります。
(ジャパクリップ フリー素材)
  • 「腕時計」 : 今はスマホがあるので、腕時計は必要無いかも… ただ、歩行距離と時間の関係を確認するには、さっと確認できる腕時計にもメリットはあります。時計はアナログの方が、視覚的に経過時間、残時間が把握しやすいですね。デジタルの場合、高度計付きのモデル(protrek)は、北アルプス等の高い山では重宝しました。こういうデジタルギアに、なんとなくカッコよさを感じていましたが、いまいち使いこなせなかったなあ… スマホ全盛時代だと、こういうのも不要と言えば不要なのかも。実は普段の低山登山においては、protrekを使うのもったいなくて、安いアナログ時計を使っていました。結局、ラフに使えるのが一番なのかなあ。
(プロトレックは持っているが電池切れ… 
普段は安物の防水時計を使用しています)
  • 「タオル」 : タオルは新品は絶対に不可! かさばるし吸水性も悪い。使い込んだ木綿のタオルが一番です。タオルをどう使いこなすか? が特にテント泊では重要。食事の後のコッヘル、食器類を拭くのに使います(当然汚れる)。昼間の歩行中に水場があればそこで汚れたタオルを洗い、今度は身体を拭くのに使う。タオルほど重宝するものは無いように思います。かと言って何枚も持参できないので、最多でも2枚。使い込んだタオルは、ほんと使いやすいのだけど、以外と粗末に使ってるな…
  • 「帽子」 : 山登りを始めて最初の頃は、帽子は被っていませんでした。結婚後に坊主頭にしたので、頭の保護にランニング用のキャップを被っています。低山歩きには特に必要は無いと思いますが、テント泊をする場合、長時間歩行する場合等、雨が降った時には、ツバがあると視界が確保できるので帽子がある方が良いです。雨用には、モンベルのゴアテックスレインハットを持っており、これがお勧めです。帽子も木綿素材は濡れると重たくなるので、お勧めできません。
(モンベル クラッシャーハット
GORE-TEX)
  • 「カメラ」 : スマホがあれば、カメラ不要ですが、20年前にはスマホが無く、デジカメも出始めだったので、フィルムカメラを使っていました。重たい一眼レフを無理して持って行ってましたが、やはり一眼レフの写真は綺麗でしたね。でも、フィルムなのでそんなに枚数も撮影できず、先日、フィルムスキャナーを買ってデジタル化しましたが、フィルムが部分的に焼けており、また安物のスキャナーですので色も悪く… デジカメは枚数を気にせずに何枚でも撮影できるので、この点が利点ですね。コンパクト且つ高倍率のカメラが、登山用にはお勧めです。スマホは高倍率ズームが出来ないので(外付けレンズという手はあるが)、私はコンパクトデジカメを持参しています。
  • 「テーピング」 : テーピング用のテープは必携です。これはケガをした際、患部を包帯代わりにグルグル巻きにするため、また稀に発生する登山靴のポリウレタンソールの剥がれ発生時、応急処置するため、その他道具が破損した際の応急処置用等に重宝します。幅19mmmないし25mmのものを1~2本、携行して下さい。
(テーピングテープ (ニチバン))
  • 「小物類」 : 非常用に持っていると便利なものとして、①ポイズンリムーバ(虫刺され時に毒を吸い出す器具)、②サバイバルシート(アルミ蒸着フィルム)ビバーク時の防寒用 これはあくまでも保険として、③マッチ、ライター類:これも非常時の焚火着火用、④針金・(小さな)千枚通し:ザックが破損した際の応急修理用 ライターで千枚通しをあぶってナイロン生地に挿すことで穴が開く、ここに針金を通して固定することが出来ます。⑤ホイッスル:音が遠くまで届くものを選びましょう。良いものは150mほど音が届くそうです。ちなみに、救助要請時の吹き方は、「同様合図の3回反復」となっているようです。
  • 登山時に携行するのは必要最小限が鉄則、なので逆に悩みますが、自分なりに考えて、適当な大きさの袋なり箱に、「非常用小物類」として入れておくことをお勧めします。