⑦「山登り・山歩きにおける注意事項」

Contents(目次)

山登り初心者の方に知っておいていただきたいこと

1.山歩き-夏場でも長ズボンを!

  • 北アルプスの山行は、標高が高くなると気温が低いため、夏季でも快適に歩けます。ところが、近所の低山の場合、そうはいきません。夏は暑く、このため殆ど人がいない。
  • それはさておき、夏場でも基本、長ズボンで歩くことをお勧めします。要は脚、肌を露出させないこと。これは第一にマダニ対策です。マダニに吸血される事自体は、大したことではないのですが、近年はマダニによる感染症が大きくクローズアップされており、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という病気の感染源として問題視されています。私も過去に、同行者がマダニに噛まれていたのを見たことがあります。吸血してプクーっとマダニが膨らんでいました。幸い、この時は感染症のことも知らず、感染もしておらず、そもそもマダニが危険という意識もなかったのですが…
  • マダニ以外にも、蚊等の対策として、長ズボンを履いている方が無難です。あるいはスポーツタイツでも構いませんが、脚の肌露出は避けましょう。
  • そう言う私も、昔はまったくそんなこと気にせず、短パンで歩いていた時期もあり、また半パンで歩かれている方も多かったですね。でもマダニのリスクを知ってしまった以上は、肌を露出させない様にしています。
(「マダニ注意!」イラストAC フリー素材)

2.水は多めに!

  • 地方の低山の場合、水場が無い事の方が多く、あっても飲める保証はありません。食べ物が無くても、とりあえず水さえあれば何とかなります。水はそれ自体が重いのがネックですが、無くなった場合の不安より、多めに持って行って、「重たいなあ!」と文句を言っている方が平和ですから、水は多めに持参しましょう。夏季の長時間歩行の場合、2Lくらい平気で飲んでしまいますので。
(いらすとや フリー素材)

3.最大の敵はハチとイノシシ

  • 山の中で突然出てきて困るのは、ハチとイノシシです。
  • イノシシの場合、突進してくるとキバでえぐられ致命傷を負う場合もあります。もう出会わないことを祈るしかありませんが、出会ってしまったら、そーっと背中を見せない様にあとずさりして離れるしかないとのこと。万が一突進してきたら… 近くに木があって登れれば良いのですが。
  • でも、私が思う最悪の敵はスズメバチだと思います。ススメバチの巣! 登山道近くに巣があったら最悪でしかない。もう悪いことは言いません、もし見つけたら、引き返した方が賢明です。襲ってきたら、走って逃げるしかありません。私はスズメバチが最も嫌いな生物ですね…
  • クマも出会いたくない動物ですが、北海道のヒグマに比べたら、本州以西のツキノワグマはまだマシなような気がします。身体が小さいから。まあそれでも最大で100kgくらいにはなるそうですが…
  • 現実的に気を付けないといけないのは、スズメバチだと思います。もうこればかりは注意深く歩くしかありませんが、巣を見つけたら、速やかに引き返しましょう。ハチのアレルギー、アナフラキシーショックを起こすと、短時間で死ぬ場合があります。これ、初めて刺された場合でも発症し死ぬ場合があるそうですのでご注意を! つまりはハチ、スズメバチが最凶の生物だという話です。

4.最悪を想定した行動を!

  • 低山でも何処でも、最悪を想定した行動を!
  • 複数での山行であれば、何かあった時には助けを呼んでもらえます。それでも、非常通信手段を持っていなければ、連絡が遅れ、それが命取りになることもある。なので、非常通信手段は必ず確保しておきましょう。
  • 複数でも単独でも、家族に行先と下山予定日(時刻)の連絡をするように習慣づけしましょう。低山での単独行の場合、登山客も少なく遭難した場合に誰も助けを呼べない場合があります。この場合、最後の頼みの綱は家族しかいません。遭難するような山でなくても、転倒、滑落の危険性は常にあり、動けなくなる可能性もあります。面倒でも、行き先と帰宅予定時間、何時までに連絡が無ければ警察に連絡するのか、家族に指示してから出かけましょう。「大丈夫だろう」が命取りになる場合があります。そうなって、連絡していなかったことを後悔しても遅いのです。
  • スマホのGPSアプリによっては、登山届を出してくれる機能付きのものもあるようです。アプリ名「ヤマレコ」:プレミアムプランで、各県警に登山届を提出できるオンラインサービス「コンパス」と連携しているとのことです。
(イラストAC フリー素材)

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