「山登り 誰と行く?(山歩きの仲間)」

「仲間と行くか? 単独行か?」とは、どこかで見たことがあるフレーズですが、私の場合は、一緒に行く相手が居ればいくし、居なくても行きたい山があれば一人で行きます。どちらもメリット、デメリットがあり、その人次第の話ではあります。

私自身は、一緒に行く仲間なり相手が居る方が楽しいし、メリットも多いと感じています。私が山に良く登ったのは30歳からの4,5年ですが、この頃は積極的に同行者を集めていました。当時は独身で時間にも余裕があり、サークル的な活動をしていました。まあ厳格にサークル、会を催していたわけもなく、継続性も考えていなかったので、同年代のメンバーの結婚ラッシュと共に、自然と一緒に山に行くことは無くなりました。

この辺の経験を通じ、感じたことを書いてみたいと思います。

「同行会の設立?」

  • 当時、私は会社の独身寮に入っており、それまで釣り三昧の休日を過ごしていたのですが、釣りに一緒に行っていた同僚の退職に伴い、別の事もしてみたいなあと考えていたように思います。
  • あるとき、山登りもする多趣味な後輩と、近所の山に登ることとなり、久しぶりに登山に出かけました。当時はあまり身体を使うことはしておらず、登りにあえぎながらの登山でしたが、久しぶりに歩いて、その楽しさを実感したように思います。
  • その後輩と話しをしていて、「せっかくだから、もう少し山登りのメンバーを集めてみるか?」との話となり、それから、山登りをしそうな会社の同僚に声をかけるようになりました。
  • この日、二人で登った山行について、後から作ったパソコンの登山記録には、「登山部旗揚げ登山日」と書いています。まあそんな大した話ではないのですが、自分の中では節目だったように思います。

「アウトドア同好会」

  • 会社内の同僚を山登りに誘い、結果として主メンバーは私を含む5人になりました。また数人の女性メンバーは、都合が合えば参加してくれていました。
  • メンバーには登山部やワンゲル経験者はいませんでしたので、山行についても近所の低山から、少しずつステップアップするような形で、登る山の標高が上がっていったように思います。
  • 活動対象も、山登り、山歩きが中心ではありましたが、キャンプや、あとはカヌーも少しかじりました。カヌーは、いわゆる激流下りに憧れましたが、転覆しても起き上がれないので、のんびり川下りに数回出かけました。
  • 休日に、一緒になって遊べる仲間が居るというのは、やっぱり楽しいものだと思います。同好会と書いていますが、遊び仲間ですよね。
(湖でのカヌー遊び中)

「年長者の責任は?」

  • 山登り、山歩きの範疇は、あくまでも歩き、トレッキングにて、ザイル等を用いた登攀技術等は持ち合わせていないので、そこまでの危険性は無いのですが、それでも油断すれば転倒、滑落等のリスクはあります。
  • また、北アルプスへの遠征等にも行くようになり、山歩きであっても、それなりの危険はあるなあと感じていました。北アルプスでなく九州の山でも、「足踏み外したらシャレにならんなあ」という所はいくらでもありますし…
  • まあ、やっていたことは仲間内での遊びにて、公式の部活でも一般募集している山の会でも何でもないのですが、それでもケガ等が発生した場合、これって責任とかどうなるの? 的なことは、年長者である私は思う所がありましたね。
  • なので、北アルプスの遠征に行く際には、登山保険についても調べたりはしていました。1年だけ、登山保険に加入した年もありました。
  • あくまでも遊び仲間による遊びの範疇であっても、ケガ等の発生時には責任云々の話になる可能性があります(本人が良くても家族の意向までは分からないため)。同じメンバーで幾度も山行を重ねていると、それが会なり組織体として見られると、必ず責任云々の話になると思われ… この辺は少々、煩わしさを感じていた面があります。まあそれが苦痛だったとか言う話ではないのですが。
(最多で8名で山行に行っていました)

「部活動との違い」

  • 私は高校、大学と運動系の部活をしていました。部活動と、こういう遊び仲間の会とは、言うまでも無く大きな違いがありますが、やはり一番大きいのは強制力の有無ですね。
  • 部活動の場合も、入部、退部は本人の自由意思ですが、部活動である以上、その種目において、「練習を重ね力量を上げ試合に勝つ」という命題は外しようが無く、それに向かって努力する事に関しては、強制力があります。
  • 他方、“遊び仲間”でしかない同好会は、殆ど強制力が無いというか、強制する気も無いのですが、山行予定を立てても、行く、行かないは本人の予定が空いていれば、となります。活動に対する優先順位も本人次第。
  • それは全く構わないのですが、メンバーが揃わず山行中止となる場合も、何度もありましたね… この辺は仕方のない事ではあります。

「山岳会、山の会」

  • 私が学生の頃、一度だけ山登りに連れて行ってくれた部活の先輩は、社会人になってから、山の会に入ったと便りにありました。そこでは、登攀技術等も教えてもらい、楽しいと書かれてありました(結婚式以来、この先輩とお会いできていない…)。
  • 私の住んでいる地元にも山岳会があり、会の特徴上、「来るもの拒まず」ではありませんが、基本、会員を常時募集されています。
  • 私も山岳会に興味はありましたが、やはり入会のハードルは高いというか、なかなか一人で飛び込むというのは、そこまでの度胸はありませんでした。ある意味、山岳会は部活動に近いような団体であり、そこまでのモチベーションを維持できるか? 自信が無かったことが最大の理由なのかも知れません。

「同好会-遊び仲間における不満?」

  • 同好会的な活動をしている間、殆どの予定は私が決めていました。自分が行きたいところに誘えるというのは、それはそれで自分にとってもメリットはあります。
  • ただ、最初はそれで良いのですが、出来れば途中からは自発的にいろんな意見や要望が上がってくると、積極性なり盛り上がりが出てくるのですが… なかなかそういう風にはならず…
  • 結局、ずっと私が大半の計画なり希望なりを出すのに終始していたように思います。それはそれで、ちょっと寂しい気もします。客観的に言えば、「こちらから誘うと付いてくるが、自分からは誘わない」的な印象でした。
  • 私としては、この辺が不満というか寂しいというか、この辺の積極性があると、もっと相互作用が出てきて盛り上がるのに とは感じていたところです。
  • 今となってみれば、誘うことに対し、応答(参加)してくれる人がいること、いたことはありがたい事だとは分かっています。ただ、それでも正直、少しだけ物足りなさを感じていたのも事実です。

「中途半端な…」

  • こうやって自分の考えを書いてみると、いやはや中途半端な自分がそこにありますね…
  • 山岳会は自分にとってハードだし… そこまで自分のモチベーションに自信が無いというか、居場所が作れる自信がないのだろうし…
  • 遊び仲間的な同好会だと、参加者のモチベーションが若干低いことに対し、正直不満を感じていた自分があり…
  • いやはや、それって自分が中途半端だって、言ってるようなもんだぞ!(ちょっと反省)

「単独行が増える」

  • 独身の頃、そうやって同好会的に山行に行っていましたが、年齢も少し重ねる事により、周りも結婚ラッシュとなり、家族持ちになると、どうしても参加率が下がるため、一緒に行ける機会も減っていきました。
  • その分、私は単独で山登りに行く事が増えました。今まで複数で行っていたのが、話し相手無く一人だと、やっぱり寂しいと思います。マイナーな里山だと、ほんと最初から最後まで誰とも会わない事も一度や二度ではなく… そういう時って、山頂でたたずんでいて、物音がすると、ちょっと驚いたりします。
  • 単独行の場合、お供に ではありませんが、アマチュア無線機を持って行って山頂から数局と交信したり、CB無線機のイベントの日(一斉オンエアデイ)にはCB無線機担いで登って、交信出来たら嬉しかったりとか、そういう楽しみはあります。無線機を持って行く場合は、山頂で一人で交信するので、単独行の方がやりやすい面もあります。
(CB無線機 愛機 ICB-880T)

「今となってみては」

  • 振り返ってみて、同好会的な活動も、5年ほどやっていました。結構な期間だったと思います。
  • その期間、一緒に過ごせる仲間が居たことで、いろんな山に出かけられました。山中泊やキャンプで同じ釜の飯を食べ、それなりに濃い人間関係と時間を共有できるという事は、やっぱり楽しい事だと思います。
  • まあ、泣くことはありませんが、笑い、汗をかき、飲み、食べ、楽しみ、寝て、有意義な時間を山仲間と過ごせたんだなあと、少々感慨深い思いになります。そんな中で、山行仲間、安全等について考えることで、自分なりにも成長したのかも知れません。
  • あの頃は、仲間を集めて活動するだけの意欲がありましたね。半世紀を生きて、今はそこまでの意欲は無い… 
  • 山岳会はハードだけど、もう少し緩い山の会的な所があれば、参加してみたいという気はあります。ただ、ネットで調べても、残念ながら近所には無いんですね…
  • 今でも山行に対する考え方は同じですね。一人でも行きたい山があれば行くし、一緒に行ける仲間がいれば、さらに楽しい と思っています。年齢を重ねるに従い、面倒くさいのがイヤになってきていますが、人と出会う機会だけは、面倒がらずに生かすようにしなければいけないよなって、自分に言い聞かせています。
(久住登山後 キャンプ場で)