「北アルプス遠征2(立山-剣岳)」

2000年に初めての北アルプス登山に行き(白馬岳)、その魅力、雄大さにすっかり魅せられた私は、翌年も計画を練り、北アルプスに行きました。時期は同じくお盆休み(というか、ここしか会社の休みが無く、選択の余地が無い)。この時の古いフィルム写真があったので、画像は劣化しますが、スマホのスキャナーアプリで取り込んでデジタル化しました。そのうちのまともな画像と、薄くなった記憶にて若干の紀行文です。

(立山から剣沢への道にて撮影)

「どの山に登る?」

  • 北アルプスは山域も広く、たくさんの山があります。さてどの山に行く? 日程は会社の休み、体力、装備を考えると二泊三日にて、どの山、どのコースを選ぶのか? 初めての北アルプスの時は、比較的初心者向きの大雪渓と白馬岳にあっさり決めましたが、次は少しだけ背伸びできるだろうと、難易度をちょっぴり上げたコースも視野に入れましたが、選択肢が多い!
  • 北アルプスでも超メジャーな山は、槍、穂高、立山、剣岳? まあ私が名前を聞いたことがあっただけですが。せっかくなので、この辺の山にチャレンジしたいと考え、難易度の高そうな剣岳に行くことにしました。あとは、よくテレビで山開きの映像が出てくる、雪の壁の中を走るバスのイメージと立山が重なったことがあったように思います。
  • というわけで、行先は立山―剣岳に決定しました。メンバーは会社の同僚3人。私ともう一人は昨年の白馬経験者で、もう一人は初めて北アルプスに行くメンバーとなりました。いやはや、いきなり剣岳で大丈夫なの? と悩むことも無く。
(立山から剣岳を臨む)

「日程とルート」

  • 2001年8月10日、仕事を終えての夕方に家を出て、車で一晩かけて立山方面に移動。確か車は立山駅周辺に停めたと記憶しています。
  • 立山駅から立山ケーブルカーにて美女平駅へ。そこからバスで室堂まで移動します。前年の白馬もそうでしたが、ケーブルカーに乗るときは、徹夜明けで眠くて仕方が無く、またこの時は天候も小雨が降っており、かなりテンションが低かったことを覚えています。
  • 立山は登山客以外の一般観光客の方も多く、早朝にもかかわらずケーブルカーの乗車には、少し待ち時間があり、この待っている時間がダルかったなあ。
  • 室堂でバスを降りると、あとは登山開始。立山(雄山)に登り、その後剣沢キャンプ場に下ります。ここで一泊し、翌日に剣岳へ登り、再度剣沢キャンプ場へ(テントは張ったまま)。3日目は室堂の方へ移動し下山というコースです。
(室堂平から望む立山)
(高山植物)

「立山(雄山)」

  • 室堂平から立山までは、登山道も歩きやすく、比較的多くの人でにぎわいます。初日は雨はほんの少ししか降らず、それは良かったのですが雲が多く、景色には残念ながら恵まれませんでした。ガスがかかっていると、山登りの醍醐味は半減しますね…
  • 立山に登った後は、剣沢キャンプ場の方に歩いて行きます。おおむね下り道なのですが、意外と距離があったというか、思ったより遠く時間がかかりました。この途中で、雷鳥の親子に出会いました。
  • 雷鳥は名前のイメージとは違い、ほのぼのとした?鳥で、外敵が居ても逃げないので、結局、外敵の住まない高山にのみ生息できる鳥だと、山小屋の人に教えてもらいました。昔は多く居たそうですが、年々数が減っているようだとの話でした。
  • 白い冬毛の雷鳥のイメージしかありませんでしたが、夏毛の雷鳥は茶色い色で周りに溶け込んでおり、登山道でしばらくたわむれていました。
(立山山頂神社)
(初 標高3,000m超え!)
(雷鳥の親子)

「剣沢キャンプ場」

  • 剣沢キャンプ場は大きなキャンプ場で、たくさんのテントが張ってありました。確か夏山診療所もあり、「診療所ってどんな所なの?」と、見てみたい気持ちが強くあったのですが、いかんせん身体は全く異常が無く、病気やケガでお世話になるよりマシかと、テントの中でつぶやく私。
  • 翌日に登る剣岳が目の前にそびえており、岩壁登攀されている方も見えました。ザイルを使って登攀する姿を初めて見て、「すげーなあ」と感動したのを覚えています。
  • この剣沢キャンプ場でテントを張った後に落雷が来て、少々怖かった! 「テントに直撃したら死ぬやん!」と思い、山小屋に逃げ込もうかと思ったのですが、周りのテントは平穏そのもの。運よく雷雲はキャンプ場の方には来ず、何事もありませんでしたが、山の中の落雷は逃げ場がないから怖いなあと思いました。
  • 翌日は、このキャンプ場にテントを張ったまま、剣岳への往復登山となります。
(剣沢キャンプ場)

「いよいよ剣岳へ」

  • 二日目も天候は曇りでガスがかかっていました。服が濡れるので雨具を着て行きました。この日は往復登山なので、荷物の大部分はテントに置いたままにしておけるので、荷が軽く動きやすく、カニのタテバイ、ヨコバイに行くにはちょうど良かったと思います。
  • カニのタテバイ、ヨコバイは鎖場で、登山客も多く待ち時間がありましたが、この日はテントに帰るだけなので、さほどあせりもなく、以外と難路を楽しむ余裕があったように思います。また、途中ガスがかかっている事が多く、下界が見渡せず、高度感覚が薄れる状況も多く、高さに対する恐怖心も薄らいでいたように思います。
  • カニのタテバイ、ヨコバイは、思ったよりはスムースに移動出来たのですが、以外と? なのか分かりませんが、それ以外の工程の方が怖い所が多かったように思います。
  • 剣岳の山頂からは、残念ながら雲で景色はあまり望めませんでしたが、途中、キャンプ場が眺められる状態に雲が切れ、色とりどりのテントが綺麗に見えました。
  • 剣岳くらいの有名な山になると、やはり「(山頂)取ったぞ!」感は堪能出来ました。なんとなく剣岳は怖い所というイメージがあり、登れたのはやはり嬉しかったですね。同行者の一人が体力的に若干劣るメンバーでしたが、彼も最後まで元気いっぱいで、それも良かったように思います(荷物が軽かったのが大きかった)。
  • それはそうと、この剣岳往復登山の日の昼食はどうしたのだろう? 思い出せません。多分、コッヘルとバーナーと水は担いでいて、ラーメンか何か、簡単に食べたんだと思うのですが、まあ山頂でゆっくり食べられるわけではなく、山頂取るのに夢中でしたので、ごはんの思い出というか記憶があまり無いです。
  • この日の夕方は、テント内で比較的時間があったので、酒飲んで、時間を持て余しながら早寝したように記憶しています。
(カニのタテバイ 登り待ち)
(無事に剣岳山頂到達)

「下山」

  • 三日目は室堂方面へ下山です。コースは往路と別の道なので、景色を見る楽しみがあります。そして三日目は、ようやく天気が晴れ、朝焼けの中の剣岳が綺麗でした。
  • 室堂までの下山路は、綺麗な景色が多く、観光気分で楽しめました。
  • カニのタテバイ、ヨコバイ制覇! 剣岳取ったぞ! 感に満足しながら、帰路につきました。帰りに途中のドライブインでソバ食べたのを覚えています。「信州だからソバだろ?」とか言って食べていましたが、富山県は信州じゃないよな…。
(朝日に輝く剣岳)
(ミクリガ池)
(地獄谷)