「北アルプス遠征3(槍ヶ岳―北穂高岳)」
2000年に初めての北アルプス登山に行き(白馬岳)、その魅力、雄大さにすっかり魅せられました。翌年のお盆には立山-剣岳に登りました。同じ北アルプスでも、山により違う側面が見れることが楽しく、さらに魅力に取りつかれたような気がします。2002年には3度目の北アルプス遠征を計画。今回は北アルプスでも最もメジャーというか著名と思われる、槍ヶ岳、北穂高岳に行くことにしました。時期は同じくお盆休み。この時の古いフィルム写真があったので、スマホのスキャナーアプリで取り込んでデジタル化しました。画像は劣化していますが、そのうちのまともな画像と、薄くなった記憶にて若干の紀行文を書きます。
Contents(目次)
「どの山に登る?」
- 槍ヶ岳は、「アルプス一万尺~♪」の歌の歌詞にも出てくる、国内では有名な山です。国内で最も知名度の高いのは富士山で、では2番目に知名度の高い山は? と言われても意見が分かれると思いますが、槍ヶ岳は誰でも名前だけは聞いたことがあるように思います。
- 穂高岳も、名前は知っていました。名前だけですが… その昔、少女漫画に「生徒諸君」というのがあり、主要登場人物の沖田が冬の穂高で遭難し亡くなってしまいます… 私は生徒諸君が高校生の頃の愛読書で、全巻持っていますが、この漫画のおかげで、「穂高は遭難するくらいの山」という事が記憶に植え付けられておりました。
- この槍ヶ岳と穂高岳を結ぶ尾根筋に「大キレット」というのがあるとのことで、ここが北アルプスの難路となっており… まだ若かった私たちは怖い物見たさで、このコースを歩いてみようと考えました。これより、行先は槍ヶ岳―穂高岳に決めました。
「日程とルート」
- 02.8.14~15 (夜中 車にて長野まで移動)
- 02.8.15 上高地ー明神ー徳沢ー横尾ー槍沢ー殺生ヒュッテ
- 02.8.16 殺生ヒュッテー槍が岳ー南岳ー大キレットー北穂高岳
- 02.8.17 北穂高岳ー涸沢ー本谷橋ー横尾ー徳沢ー明神―上高地
- 02.8.18 (車にて帰宅)
「上高地~横尾~殺生ヒュッテ」
- 小説その他いろんなメディアで有名な上高地ですが、自動車乗り入れ禁止にて、車を駐車場に停めてバスでの移動となります。いつものごとく、徹夜明けなのでテンションが低い…
- 今回、上高地バスターミナルから横尾までは、梓川沿いをひたすら歩行にて水平移動。予定では3時間ほど。この日は槍ヶ岳山頂手前の殺生ヒュッテまで登る予定にて、タイトな予定だったので、この水平移動については、かなり早歩きで歩きました。
- 残念ながら初日は小雨も時折混じる天候で… 雨具、雨帽子着用で登りました。この登りは結構ハードだったのを覚えています。この日のテント泊の記憶は殆どなく、恐らく前日徹夜に加え、ハードな登りで体力的に消耗しており、テント張って夕食を食べ終えた後、もうすぐに寝てしまったものと思います。
「槍ヶ岳」
- 朝、テントを畳んで先ずは槍ヶ岳登頂を目指しました。早朝にもかかわらず、朝から結構な人が居ました。
- 確か、槍ヶ岳山頂手前は、一部一方通行にしてあったような… 歩いて登るというより、手足を使ってしがみつくように登りました。槍の手前でザックを置いておき、空身で登りました。
- 二日目は天候も回復していたのですが、なぜかあまり山頂からの景色を覚えていないなあ…
「槍ヶ岳―北穂高への縦走」
- 二日目は、尾根筋の縦走にて、一番歩くのが楽しい日です。
- ただ、この日は後半に大キレットを控えており、若干緊張していたように思います。まあ、それでも南岳までの尾根筋歩きはスムースに歩きましたが…
「大キレット」
- 剣岳のカニのタテバイ、ヨコバイよりも、大キレットの方が通過時間も長く、怖かったですね。もうほんと、「落ちたら死ぬ」ような所ばかりで…
- それでも、空身であればそうでもなかったと思いますが、20kg弱の荷物を背負って移動するので、バランスを崩すとシャレになりません… かなり慎重に移動しました。
- 槍ヶ岳はたくさん人が居ましたが、さすがに大キレットについては、渋滞する等のことはありませんでした。
- もう2度と大キレットには行きたくないなあと思いました。あれから体重も増え、体力も落ちており、本当にもう無理だろうなあ。
「北穂高岳」
- 山頂についたら、記録も兼ねて写真を撮るのですが、なぜか北穂高岳については写真が無い… なんで無いの? 思い出せない。大キレットが過酷だったから?
「枯沢」
- 三日目は登山開始場所の横尾方面に下山です。
- 北穂高岳から、涸沢を通るルートです。確か涸沢は山岳小説にも出てくる、穂高登山のためのキャンプ地だったと思いますが、景色が綺麗でしたね。正直、上高地の梓川の景色も悪くないのですが、涸沢の景色の方がはるかに北アルプスらしく、素晴らしい景観だったように記憶しています。残念ながらうまく撮影できた画像が1枚もないのですが…
「下山」
- 横尾まで下りてきて一休みとし昼食を食べました。ここから上高地バスターミナルまでの歩きが以外とだるかったなあ。
- また、バスターミナルがすごく混んでおり、バスに乗れるのはいつになるかと、確か1時間くらいは待ったように思います。まあそれでも登山の余韻に浸っていたので、さほど待つのは苦痛ではありませんでした。