⑫「山登りについて(雑感)」

Contents(目次)

「なぜ山登りなのか?(自分にとっての山登り)」

  • 小学校の時は遠足で、毎年近くの低山に行きました。学年が上がるにつれて標高の高い山。幼い頃に登った山ですが、全て名前を憶えています。でも、以外には特に山登りの経験はなく…
  • 中学校、高校を通して、登った山は高校の寒中歩行の時だけ(寒中歩行のはずが、冬の合間の暖かい日だったのは覚えています)。
  • 大学の時は、山好きの先輩に連れられ、バイクで林道から白髪山という山へ(高知県にあります)。あとは大学の研究室のメンバーと、愛媛石鎚山に。いずれも登山靴とか持っていなかったので、ふつうの靴だったと思います。まあ遠足ですね。
  • つまり、社会人になるまで、特に遠足以外の山登りはしていませんでした。特に山登りを意識していた事もなく、バイクで出かける方が好きでした。
  • 社会人となり、最初の勤務地が大阪でしたが、特にこれと言って趣味があった訳でもなく、たまにバイクで出かける以外は、やることの無い休日が続きました。周りの同僚は、野球、競馬、パチンコ、モトクロスバイク、車、街に出かける等、それぞれの過ごし方をされていましたが、私はいずれも興味は無く… 「暇だなあ でも何処か行きたいなあ」と。それで山登り(まあ山歩きですね)でもしてみようかと思い立ち、関西近郊の登山ガイド本を買って、山登りを始めました。
  • つまり、山登りを始めたきっかけは、「社会人になって、若干周りにも馴染めず、ヒマを持て余していた」からです。まあ、きっかけなんて何でも良いと思っているので、正直に書きましたが、ホント、どうでも良いきっかけですね…
  • 大阪で3年過ごした後に、山口県に転勤となり、釣り好きの同期の影響で、2年ほどは、ほぼ毎週釣りに行っていました。それまで釣り道具も持っていませんでしたが、2年後にはたくさんの釣り道具に囲まれ…
  • 一緒に釣りに出かけていた同期が会社を辞め、一人で釣りに行くのも… と思い、登山靴もあるから、山登りでもと再開しました。それからは、「趣味 山登り」の生活がやってきました。もともと、「のめり込む」方でもなく、飽きっぽい性格。どちらかと言えば気が多いので、アウトドア全般が趣味といえば趣味なのかも知れません。でも、一番時間を掛けた趣味ではあります。

「我流です」

  • 山登りに関しては、自分からやってみようと、とりあえずガイド本買って、見よう見まねで始めて、そのまま今に至る… つまり誰かに連れて行かれたり、山の会に入っているわけでも、登山部なりワンゲルOBでもないので、知らない知識は、本で補ったものが多いです。つまり我流登山者です。
  • 登山のイメージとして、アイゼンやピッケル、ザイルやカラビナ等のクライミングのイメージがあり、私の場合、 “登山”と言うより、ただ歩いているだけなので、山歩きと説明した方が、自分にはしっくりくるような気がします。英語だとこの辺は、Trekking、climbingの違いでしょうか? 山頂を目指すことの多いトレッカーかな。
  • 我流ゆえ、経験の無さゆえ、それなりに安全には気を付けていた気がします。同行者にはレインスーツ、非常食の携行は勧めていましたし、何かあったら困るからと、ツェルトまで持参していた時もあります。
  • ただ、人に教わらない分、自分で発見したり工夫したりする楽しみはあったように思います。大事なのは経験すること、やってみなけりゃ始まらないし、やってみないと分からない。我流だからこそ、自分で考え工夫する環境にはあったように思います。そういうものが、このブログを見てくれる人に少しでも参考になればと思います。
(〇〇流 流派は無く…)

「通いなれた店が無くなる…」

  • 少し前は、小さなショップなりアウトドア専門店が結構あったのですが、郊外型のスポーツ用品全般を扱う店が台頭して、潰れた店も幾つかあるようです。また、インターネット通販市場が大きくなり、実店舗が少なくなったように思います。まあ時代の流れと受け止めるしかなさそうですが… 実は、私自身はどちかと言えば人の話を聞かないというか、プロショップのアドバイスより自分で選びたいという考えなのですが、それでも店が無くなるのは、一抹の寂しさがあります。
  • 昔、福岡県の小倉にキャンプ-2というアウトドアショップがありました。私の幼いころからあったショップで、一時期は福岡、大宰府、徳山にも店舗があり、なんやかんやで結構利用した店です。登山用品以外にもカヌー等も取り扱っており、地元のアウトドアマンで知らない人は居ない店だったと思います。でも、そのキャンプ-2も、気付いたら無くなっていました。登山の帰りに、用もないのに寄っていた、そんな店がずっとあってほしかったのですが…(キャンプ-2閉店は2006年)
  • 小さなショップは、安売りはしないので比較的販売価格は高めで、但しその分店長が登山経験豊富な場合が多く、いろんな話を聞けるメリットはある。でも、結構常連さんとかがいることも多い。私自身、我流で始めたこともあり、なんとなく小さなショップ、専門店っぽい所は敷居が高いなあと感じている。
  • でも、郊外型のスポーツ全般を扱う店の場合は、あまり詳しくない店員さんだったりもする。この辺は量販店、スーパーマーケット的な所だから、それはそれで構わない。
  • キャンプー2というお店は、ちょうどこの中間的な距離感のお店だったので、なんか親しみやすかったなあ。私が結婚して、周りも結婚して、登山に行く回数が減って、お店に行く頻度も激減した… そのしばらく行かない間に、店が無くなっていた… 寂しいな…
MolさんによるイラストACからのイラスト

「ザック(荷物)の重量上限」

  • 山行も泊まりになると、荷物の量が増えます。個人的な経験ですが、ザックの重さは10kgを超えると、結構辛くなります。次に15kg前後に山があり、次が20kg… 大学や社会人の登山部の方は、30kgの荷物を担いで平気な顔をされており、50kg近い荷物を担がれている強者もいますが… 私は20kg以上の荷物を担ぐのは体力的に厳しく、北アルプスの山行、テント泊2泊3日で、大体18~19kg前後の荷物を担いでいました。
  • この20kg弱の重量も、いきなり担ぐのは無理で、近所の低山歩きで、少しずつ荷物の重量を増やし、トレーニングしていました。2Lのペットボトルに水を詰め、これを重りとして登る、ペットボトルの良い所は、水はそのまま飲めるし、負荷が重すぎたら、中の水を捨てられることです。
  • 最初は肩がとにかく痛かったですね。私はなで肩で、ショルダーハーネスが肩の筋肉に干渉するためなのか、「なで肩はザックには向かない」と勝手に決めつけていましたが、本当はどうなのか? は分かりません。ただ、肩の痛みも慣れると何とかなりましたが。この時に、いかに荷重を腰に掛けるか? が大事だと痛感しました。
  • 山行訓練を積んでいない人は、たぶん20kg前後が限界なんだろうなと思います。だから、例えば同行者が一人、山中で歩けなくなったとして、数人での登山の場合は、絶対に担いで降りるのは無理ですね。この場合は要救護者を安全な分かりやすい所に連れて行って、一人が下山ないしは助けが呼べる場所に行って、再度登って助けるしか方法はありません。実は、「もし誰かが歩けなくなったら」という事は、山登りに数人で行く場合、想定しておかなければならない事だと思います。

「自分にとっては山歩きとは?」

  • 旅行だと思っています。徒歩旅行。昔の人は歩いて旅をしていた、それと同じだと思っています。行先が山なだけ。
  • もともと、行ったことがない所にでかけるのは好きです。その行先が山の頂上なだけ と考えています。なので、いろんな山に行って(登って)みたいとは思います。他方、かなりの面倒くさがりの面もあり…
  • ヤマケイの分県別登山ガイドという本、福岡県と山口県を買い、これに記載されている本で、アクセスしやすい山はだいたい登りました。記載されている山全てではありませんが、自分が行きたいなあと思う山は登りました。私は、一度登った山は、よほどのことがない限り2回登らないので、そうすると行先がだんだん無くなってくる… と言ってはるか遠くの山まで出かけるまでの登山狂いではないので、最近は山登りから少々遠ざかっている生活となっています。

「その他」

  • 私が山登りを趣味とし同僚と山歩きをしていたのは30歳前後からですが、同年代の人、若い人は少なかったですね… そのころから中高年の登山ブームで、年配の方が多かったように思います。というか、若い人は少なかったなあ。逆に今は私が、その中高年になってしまいました…
  • そうして中高年になってしまうと、もう、目・肩・腰が当たり前のように… まさか山に老眼鏡持っていく日が来るとは… 肩腰痛くて重たい荷物が担げない… 何より体重が落ちないよ~ でももう一回はアルプスに行きたい! さてどうやって具体的に計画するか? 若いうちは、もう勢いだけで行けたけど、今度は体力というか、資本である身体の調整に至難するのが目に見える…
  • でも、こうやって文章書いていると、やっぱりふつふつと山登りに行きたいなあという気持ちがわいてくる。その勢いで登山靴も新調したし(キャラバンGK83)、靴買ったなら使わないと行けないので、行先考えないと… そういうのも楽しかったりする今日この頃。

Follow me!