大平山(山口県防府市)
山口県防府市にある標高631mの山です。山頂にはTV局のアンテナが林立しています。アンテナが建っている=見晴らしが良い裏付け?
山頂まで車道もあり、山頂手前までロープウエイもあります。山頂一帯は公園になっています。北九州では皿倉山も同様ですが、市民の憩いの場所だと思います。
実は、この山には1999年に登ったと記録していますが、あまり覚えていない… どうも天気が悪く、景色も見えなかったようで、今回は山頂からの景色を見るために出かけました。
Contents(目次)
「登山口へのアクセス」
今回は気温も上がってきたので、バイクで出かけました。
この山は、ヤマケイ分県登山ガイド「山口県の山」に収載されており、麓に阿弥陀寺というお寺があり、ここの駐車場に停められると書かれてあります。
公共交通機関の場合は、「JR山陽本線防府駅より、防長バスの坂本団地行きに海苔、農業大学校前バス停で下車」と書かれてあります(古い情報ゆえ、最新の情報をご確認下さい)。
この日は、朝5時過ぎに家を出て、7時頃に駐車場に到着しました。
広い駐車場で、「無料」と書かれてあり、トイレまであります! 至れり尽くせりだ! 素晴らしい! 里山登山の場合、車でのアクセスしかできない所が多く、且つ駐車スペースで悩む場合も多いので、これは本当にありがたいです。
「はて、登山口どこ?」
駐車場を出て見渡しても、登山口の看板はありません… はて、登山口どこ?
今さらながら、ガイドブックを見ると、「仁王門をくぐり、右の参道石段を進む。石段を登った所、正面の念仏堂の右裏に大平山登山口」と書かれてあります。
つまり、阿弥陀寺の中を登っていくようです。
まず仁王門! かやぶき屋根の荘厳な建物で、仁王像があります。すごく趣きのある建物です。このお寺の参道の脇にお地蔵さんがありますが、手編みの前掛け、帽子が装着されています。このお寺の散策だけでも来る価値があります。
ガイドブックの通り、念仏堂の右裏から、登山道が始まります。
「登山口~車道」
登り始めてしばらくは、雑木林の土の道を歩きます。このルートは車道に出るまで、ずっと側に湧き水の流れがあります。(渓流というほどの水量は無いので)
途中から竹林になります。竹林は普通、麓にある場合が多いのですが、この山は途中(山腹)に竹林があるようです。
部分的に石、岩が混じる所もあります。
落ち葉が多く積もっている所もあります。
道は概して歩きやすい道です。急登はありませんが、概して傾斜はきつめです。ただ、立ち止まって呼吸を整えるほどの傾斜ではなく、ゆっくりであればテンポよく歩ける道だと思います。
途中数回、湧き水の流れを渡る場所があります。水量も少ないので、足を濡らすことなく渡れると思います(梅雨時期だと、水量が多くなるかな)。
感覚的に、8合目くらいの所で、一旦車道に出ます。
途中、堰堤がある 堰堤の左側を上る
「洗川溜池―山頂」
車道に出て少し行くと、溜池があります。この日は溜池周辺を工事していましたので、水は殆どありませんでした。この溜池の周りの景色だけは、何となく記憶があります。
元々は、この溜池の堰堤を歩いて山頂に向かうルートなのですが、工事中のため、池の奥側まで歩いて迂回して登りました。池の奥側にも遊歩道があります。
遊歩道を進むと、再び登り道(登山道)になります。
山頂のアンテナが見えている割には、意外にもきつめの傾斜を登っていくと、頭上が明るくなり、山頂に出ます。
再び登り道となります 看板が割れていました
「山頂について」
少し標高の低い所に公園があり、ロープウエイ山頂駅も見えます。
山頂からは南側を望むようにベンチ等が置いてあり、防府市内や瀬戸内海の景色が一望できます。
南東側は海の景色、南は防府市内、南西は矢筈が岳や、右田が岳の花崗岩が見えます。
いや~、良い景色です! ここの景色も良いなあ。一度見たら記憶に焼き付きますので、前回の登山の時は見ていないはずです。
景色をおかずに、山頂で弁当を食べてゆっくりしました。
「歩行時間」
- 駐車場(7:10)~車道(8:03) 53分
- 車道~山頂(8:26) 23分
- 駐車場から山頂まで、私の脚で76分でした。ガイドブックの参考コースタイムは85分となっています。
「編集後記」
- この日は前もって予定を立てておらず、アクセス等で迷わない(下調べがいらない)、この山に行くことにしました。里山も、この山のように公園になっていて車道もあるような、“開けた”山もあれば、殆ど登山者もいないような山もあります。それぞれに面白さがあるように思います。開けた山は、ぶらりと出かけるには良いと思います。
- しかし、この山は山頂からの景色もよく、登山道は概して歩きやすく、適度な運動負荷も得られ、山頂周辺には野鳥も多く見かけました。この日はちょうど、桜が満開に近い状態であり、麓の駐車場には花見の方も多くいました(まあ、コロナ禍なので、純粋な花見で、宴会客はいませんでしたが)。お酒を飲まずに、純粋に花を見ながら散策するというのも、考え方によっては普段と違う趣向で、それはそれで楽しめるのではないかと思います。