「傾山(かたむきやま)1602m 大分県」

九州では久住山系と並ぶ有名な祖母-傾山系の山であり、難易度の高い事でも知られています。今回は、体力的にもハードなこの山にチャレンジしました。骨太の山登りを堪能するぞ!

「祖母-傾山系について」

大分県と宮崎県の県境にある山塊で、九州内の一般登山ルートの中では、上級者向きの山とされています(祖母山、傾山)。山深い位置にあるため登山口までのアクセスも悪く、ほぼマイカーでのアクセスに限られます。また駐車場のスペースも狭く、このためピーク時でも登山者数はそれほど多くありません。

岩稜が多くあり、登山道も細くスリリングな個所が多くあります。

ガイドブックにも、初心者の単独行は控えるように記載されています。

傾山へのルートは幾つもあり、難易があるようです。

「登山口までのアクセスについて」

今回は紹介記事の多い、九折登山口から上畑コース(九折越(つづらごし)コース)でのルートで登りました。

登山口は、私の古いガイドブック(分県登山ガイド 大分県の山(99年第5刷))では、「豊栄鉱山跡」となっています。少し調べてみたら、この鉱山は昔、スズ、亜鉛、鉛、銅が採掘されていたようで、昭和50年(1976年)に廃鉱となったようです。

祖母山、傾山へのアクセスは、大分県側から入る場合、県道7号線を南下します。傾山の九折登山口は、県道7号線に侵入箇所の看板があり、道は細いですが舗装されており、それほど難路ではありません。登山口には車が15台くらいは駐車できるスペースがあります。トイレも完備されています。

鉱山跡と思われる施設も周りにあります。

GoogleMapでは、「九折登山口」で検索可能です。

私の家からは、高速利用で3時間半、209kmの道のりです。登山の基本は早立ちにて、朝3時過ぎに自宅を出発し、6時過ぎに到着しました(ちょっとスピード出したかなあ…)。

「登山口にて」

到着時点で車が5台ほど停まっていました。前日から入っている人もいるかも知れません。未だ薄暗い中、食事をして荷物を準備し、念入りに体操-ストレッチを行いました。女性の方が一人おられましたので、挨拶をして出発しました。

(鉱山跡からの流出水を浄水する施設)
(昔の鉱山施設が残っています)

今回も、画像に通過時刻を記載しておきます。

登山開始時刻 6:20

「登山開始~林道まで」

  • 鉱山跡を通り、川沿いのコンクリ舗装路を上流に歩きます。しばらく行くと右側にコンクリートの施設があり、右側に登る道に入ります。ここに、「標高400m」の看板、及び「至傾山頂」の看板があります。
  • 傾山の標高は1,600mなので、標高差1,200mを登ることとなります… 分かってはいますが、ハードだな                  …
  • 青い鉄の橋を渡り、コンクリ舗装の道を少し歩くと分岐があります。真っすぐ行くと三ツ尾コース、右が上畑コースとなりますので、右に進みます。
(6:44)
  • 道は基本、斜面を横切るトラバースの道が多いです。また道も狭く、苔むした岩が露出して滑りやすい箇所も多々あります。
  • 途中の岩場で足を滑らせ、右ひじを軽く打撲し、すり傷が出来ました… 久しぶりのすり傷だわい、いやはや先が思いやられるなあ~
  • 目印が付けてありますが密ではないため、道を見失う事が多々あります。都度止まって観察が必要です。実際、何度も止まって確認しました。また道を外れて戻ることも何度かありました。つまり道は分かり難いので注意が必要です。
  • 渓流の左右を歩きますが、何度か渓流を渡る必要があります。渓流の石が滑りやすく… 一度足が水に入ってしまい、少し靴の中が濡れました… これ、水が多い時期だと、もうあきらめて水に足を入れるしかなさそうです。
  • 標高800mを超えてしばらくすると、林道に出ます。登山開始から林道までの間の道が、このルートでは最も険しく難路となります。私は林道に出た時点で、「この道を下山するのイヤだなあ…」と思ったのであります。

「林道~尾根筋(九折越)」

  • 林道に出たは良いが、さて道はどっち? 左側に鉄の階段が見えます。ただ特に標識は無く… 念のため、右側に少し歩いて行って、標識等が無いか確認しましたが見当たらず、まあ階段=登山道と思われ、階段を登って行きました。数分後に「標高900m」の看板がありましたので、道は正解でした。しかし、分かり難いなあ…
  • 道は、斜面、尾根部の両方を通ります。登山口から林道に出るまでの道に比べれば、歩きやすいです。しかし、今日の天気は「曇りのち晴れ」の予報なのだが… ぜんぜん太陽が出ないぞ…
  • 「標高1,200m」の看板を超え、しばらく歩くと開けた場所に出ます。ようやく尾根筋に出ました。ここが九折越ですね!

「九折越~山頂」

  • 九折越に出ましたが、天候は晴れるどころか霧… 晴天予想の日を狙って、景色を堪能するために登ってきたのに… もうガックリです。自然相手だし、標高も高い山なので、天候も運次第の面はありますが… 分かっていても残念至極。
  • おまけに私一人の世界、ちょっと寂しいなあ… 鹿が多いようで(説明看板があり)、ネットが張られています。
  • まあ、考えようによっては“山水画”の世界を堪能できるのかなあ~(と、半ば自分に言い聞かせてる…) しばらく尾根筋の快適な登山道が続きます。
  • 標高1500m過ぎると、頂上直下の急な登りになります。鎖場ではありませんが、ロープを伝って登る場所もあります。「杉ガ越」からのルートと合流します。
  • 急坂を登った所が山頂です。大きな岩がたくさんあります。まあ、霧の中の雰囲気も悪くはありません… でも景色は全く見えないぞ~
  • 少し風があったので、風を避けるため山頂から少し下の登山道で食事にしました。ちょうど岩があって座りやすく。特に空腹感は無かったのですが、コンビニおにぎりを食べ始めたら、止まらないというか、幾らでも入るような… カロリー使ってるんだなあ、身体は正直だなあと思いながら、あっという間に平らげました。食べている時に、どこから現れたのか、先に登られていたと思われる方が山頂側から現れて、ちょっとびっくりしました! 本日二人目の登山者との出会いです。
  • 食事を終えたら、残念ながら景色も望めないので、早々に下山することにしました。

山頂までの所要時間 6:20発 - 10:10着 (3時間50分)

霧のため、景色全く望めません! 残念至極!

「下山路」

  • 下山開始時刻 10:29
  • 今回は往復登山なので、同じ道を下ります。九折越までの尾根筋歩きは、わずかに光が差し込む瞬間もあり、綺麗な景色でした。お天道様が出れば最高なのですが… 九折越ではわずかに下界の景色が霞んで見えました。
  • 下山している間に、確か7人の登山者の方とすれ違いました。最初にすれ違った年配の方とは少し話をしましたが、やはり天候が悪いのが残念だなあとの話になりました。
(う~ん、山水画の世界だな!)
(九折越 苔のじゅうたん)
(九折越 わずかに景色が望めた!)
  • ここからは斜面歩きの道となります。林道までの道はそれほどでもないのですが、林道を過ぎてからの下山路が結構険しくて…
  • 最初は林道を歩いて下山しようと考えていました。地図上では林道からでも下山可能であり、回り道ですが歩きやすいので、恐らく時間的には変わらないと予想しました。でも、朝登ってくる時には未だ照度が低く、あまり写真が撮影出来なかったので、写真も撮りたい気持ちがあり… もう仕方ないので登山道を下山することにしました。
(渓流を何度か渡る 滑りやすく危険が伴う)
(河原の木にきのこの群生)
  • 分かってはいましたが、何度もスリップして尻もちをつきました… やはりこの道は嫌いだ~ 二度と通るか! そもそもお尻をついて、滑らせるように下りた箇所も何か所もあります。それでも転倒だけは避けないと、単独行なので動けなくなるとシャレにならない。
  • 下山して車にたどり着いて、服を着替えましたが、まあザックも上着もズボンも泥だらけでしたね! 土にまみれてよく遊んだわい!
  • 駐車場着 13:34(下山所要時間 3時間05分

「(編集後記)傾山登山に際し」

  • 登り4時間、下り3時間 標高差1,200m! 正直、登れるかどうか? 体力的に自信がありませんでした。ぎっくり腰持ちのため、ハードな体力づくりが出来ず… 週2回の軽いランニングとスクワットでは十分な体力が付けられない… でも体調は良く、「まあダメなら途中で帰れば良いや」と考え、出かけました。
  • まあ、もう登り始めてからは余計な事を考える暇もないくらい、道は分かり難く足場は悪く… これでも一般登山路なんだから、恐れ入ります… 
  • 尾根に出てから霧が出てしまい… 自分一人しかいないので、雰囲気的にも寂しいものがあり、なかなか山頂までたどり着かないので、途中一度だけ、「もう引き返そうかなあ…」と思いました。でも、こんな遠くまで車で来て、ここまで登ってきて、いやいやもったいない と考えなおし、踏ん張りました!
  • 登りよりも下りにて、脚が筋肉疲労でガクガクになるのが怖かったのですが、「体調は良い」という何の根拠も無い感覚が当たっていたようで、最後まで体力、筋力的には問題ありませんでした。
  • 日曜日の登山でしたので、翌日は出勤でした。仕事は何とかこなしましたが、全身筋肉痛でした… いや~、この全身筋肉痛の感覚も久しぶりで、なんか少し嬉しかったですね。しかしながら、水曜日まで筋肉痛が取れず…
  • 未だ身体に無理が効くというのが分かって、52歳の身の上ながら、まだまだ登れるぞと嬉しくなりました。ただ、それと同時に体力の回復は若いころとは比べ物にならないくらい遅いというのも実感しましたね… 若いころは翌々日には回復していましたが、今は3~4日はダルい…
  • とりあえず、傾山獲ったぞ!
地図ロイド(アプリ)でのGPSログ