関の山(359m)-大山(295.8m) 福岡県飯塚市
この山は、風景写真の撮影地が無いかなあ? とGoogleMapを眺めていて、たまたま見つけた山です。ヤマケイの文県登山ガイド「福岡県の山」には収載されておらず、存在も知りませんでしたが、調べてみると低山ながら展望も良く、縦走路もあり、駐車場まで完備されています。ここも地元の人に愛されている里山のようです。それは是非登ってみたいと思い、早速出かけてみました。
Contents(目次)
「アクセス」
関の山は、登山口があり、GoogleMap上に見つけることが出来ます(関の山登山口)。
公共交通機関の場合は、JR九州 後藤寺線の筑前庄内駅から2.5km、徒歩にて30分となります。
マイカーの場合は登山口に駐車場があります。今回も私はバイクで出かけました。
関の山登山口(駐車場)には公民館の名前で注意事項が掲示されており、公民館が管理しているようです。入り口は施錠され、駐車場の利用可能時間は、8:30~17:00となっています。
駐車場には簡易トイレも設置されており、車が10台以上停められます。地元の方の奉仕により、無料で利用させてもらえる、ありがたい話だと思います。
「関の山登山口~尾根筋」
関の山登山口(正面登山口)から、正面登山道を登ります。
関の山と北にある大山は、尾根でつながっており、南北に縦走路があります。ごく簡単に言えば、登山道を登って尾根筋に出て、右(南)に進むと関の山、北に進むと大山があります。
駐車場から山手に道があり、小さく「関の山登山口」と書かれてあります。
ここから少し舗装路が伸びていて、その先に土の道となります。
6~7分ほど歩くと、少し広い場所になり、登山案内図の看板があります。実際には、ここが登山口なのだろうと思います。ここから、登山道歩きとなります。「〇合目」の案内看板が頂上まできちんと設置されています。
この登山道は途中まで、脇を小さな渓流が流れています。案内看板からは少し岩場となっており、雰囲気があります。
少し先に、「石灰製造窯跡」があり、この辺りが2合目となります。
3合目には、ベニア板に書かれた看板があります。もう、すごく味があって良い! こういうの見ると、嬉しくなります。
4合目の手前で、山頂(関の山)と、大山方面への分岐があります。関の山の方が大山よりも標高が高いので、関の山-大山と縦走する場合には、関の山から登ったほうが、後が楽です。まずは関の山(山頂)方面を進みます。
道は階段が作られている所も多く、歩きやすい道です。急登、難所は一切ありません。
5合目と書かれてある場所が、尾根筋に出た所となります。右が山頂(関の山)、左が大山となります。
3合目を過ぎた所に、関の山と大山への分岐がある
「尾根筋(分岐)~山頂」
ここから山頂までの道は広く、明るい道です。6~9合目までの標識にも、ベニア板の絵と一言が書かれてあります! いいぞ関の山!
そして、少し草原状に広くなった山頂に出ます。
私の足で、駐車場から山頂まで、40分ほどでした。
「関の山山頂」
けっこう広い草原の山頂です。南北方面は木が茂っており、東側の展望が開けています。西側にも低木があるので、景色が垣間見える程度です。
山頂から見ると、この辺りが盆地になっているのが良く分かります。そのためか、この日は快晴の予想にて空は快晴なのですが、低山ながら下に雲海が見えました。まあ雲ではなく、霧なのかも知れませんが、見た目は雲海そのものです。
私が登山口で準備をしている時に、女性と子供3人の登山客が先に登って行きましたが、山頂で再開しました。小さなリュックを担いでいて、「さあ、お菓子食べようか?」との会話がとても微笑ましい… せっかくの山頂の楽しいひとときなので、変なオジサンが邪魔したら悪いから、早々に立ち去ることにしました。
「関の山~大山(縦走)」
この山の醍醐味は、この縦走なのかも知れません。尾根筋を歩く、紛れもない縦走です。低山ながら、尾根筋歩きが出来るのは楽しいです。
さきほどの分岐までの道は広い道ですが、分岐を過ぎると狭くなります。と言っても十分な広さですが。
アップダウンはありますが、それほど急登箇所もなく、快適な尾根歩きだと思います。
途中、「見晴台」という小山になった箇所があります。ベンチもあり、小休止箇所にピッタリです。景色はそれほど開けてはいませんが… ここからも雲海が見えました。関の山も見えます。
見晴台を大山方面に進むと、幾つか分岐があります。標識もあり迷う事は無いと思います。
見晴台と大山の間に、「金石山」という山があるみたいで、看板がありました。標高260m? ここから10分-800mの距離と書いてあります。
ここから7~8分で、大山山頂です。
関の山~大山の縦走路は、私の足で30分ほどでした。
「大山山頂」
傾斜地を伐採して山頂広場にしてあります。ベンチもあります。
南西方面の景色が広がっています。私は関の山よりも大山からの景色が気に入りました。
南側には麻生セメント工場があり、山を切り開いて石灰を掘り出しています。
筑豊の街並み、鉄道(後藤寺線)、そして周りを囲むように山々が見えます。
この日は快晴ながら、あいにく霧が出ていたので、下界の景色は霞んでいましたが、まあそれはそれとして、趣きがあるように思いました。
テーブルもあったので、遅い朝食をゆっくりと食べながら、景色を堪能しました。山頂にて40分ほどゆっくりしてから、下山しました。
「下山路」
大山からは縦走路を戻ります。見晴台の手前に四差路があり、看板があります。これを登山口の方に下ります。反対側は「糸田口」と書かれており、別の登山道があるみたいです。
こちらの道は杭が打たれ鎖が張られており、コンクリ製のステップが埋められている区間があります。
その先に下りて行った所に、登りの時にあった分岐に出ます。ここからは往路と同じ道を下って下山となります。
大山からの下山は、25分くらいだったと思います。
「登山後記」
ここも、地元の人が手入れをしているのが良く分かる山です。登山道の草がきちんと刈られており、全然荒れていません。
登山口駐車場には車が9台も停まっていましたが、全て筑豊ナンバー! つまり地元の人ばかりです。こういう小さな里山は、ずっと大事にしてほしいと思います。
ここは景色も良いのですが、何と言っても縦走路が良い! 短時間で登った感たっぷり味わえる山です。
こういう山に出会えると、やっぱり山登りは楽しいなあと思います。