十種ヶ峰(989m) 山口市阿東町
十種ヶ峰は南側の徳佐から眺めると、ひと目でそれと分かる稜線の、綺麗な山です。麓には小さなスキー場もあり、知名度の高い山となっています。
20年ほど前、雪の積もっているこの山に登った事があります。この日は曇りで、あまり景色が望めなかった記憶がありますが、ソリを担いで登り、下山時は途中からゲレンデを滑って下りた記憶があります。
この山、山頂からの景色は360度のパノラマなのですが、まだこの景色を見ていなかったので、景色を眺めに再度登ることにしました。
Contents(目次)
「登山口」
私の持っている古いガイドブック(分県登山ガイド 山口県の山 1995)には、「野外活動センター」からのルートが示されています。今は、「山口県十種ヶ峰青少年自然の家」になっているようです。ガイドブックは、青少年自然の家の先からスキーゲレンデを登る道が紹介されていましたが、青少年自然の家の手前を右折する方に登山道の案内板があったので、案内板の方に従い登ることにしました。
この日はバイクで出かけましたが、案内板の後ろに車が停められるスペースがあり、ここにバイクを停めました。
青少年自然の家の標高は590mとなっているので、標高差400mの登りです。
「登山開始」
準備体操をして登る頃に車が1台来ました。登山客のようで、私がバイクを停めた所に停車しました。
この山は山頂手前まで舗装路があり、車でもそこまで行くことが出来ます。駐車場所から最初は車道をあるきます。車道の周りの雑木林が新緑で綺麗です! 野鳥も多くさえずり、春らしさ満喫です。
少し歩くと右側に登山道の案内板が出てきます。「嘉年(かね)ルート」と書かれてあり、このルートで歩くことにしました。
4分ほど歩くと、広い砂利道に出ます。はて、左右どちらなの? 登山道からの角度的には右だろうけど… 分からん…
そうしている内に、さきほど車で来られたと思われる登山者の方が右の道に行ったので、ついて行きました。どうやらこちらが正解の様です。ただ、この道は少し下っているので、途中まで道を間違えていないか? 心配でした。
ここは少年自然の家もあり、オリエンテーリング等も行われるようで、目印が散見されます。また枝道が多くあり、意外と看板が無ければ迷うかも…
登山道案内看板があり、道は間違えていない様です。その先に、やっと登山道を示す小さな看板が出てきました。
左に進む ここから傾斜がきつくなる
ここから杉林の中を歩きます。階段が造られています。景色はすぐに雑木林に代わります。
15分ほど歩くと、舗装路に出ます。ここにはTV中継塔らしき建物があります。
舗装路を登っていくと、数分で右側に登山道が分かれます。ここからは熊笹が出迎えてくれます。遠くの山並みが見れます。
5分ほどあるくと、権現社と書かれた鳥居が現れます。この上に神社があるのかな?
少し歩くと登山案内図の看板が出てきました。この先、道が二手に分かれるようです。右の道は熊野神社という神社があります。距離を計算すると、左の直登ルートより神社ルートの方が距離が短いです。せっかくなので神社ルートの方に行きます。
この山は、いわゆるはげ山なので、山頂手前から樹木が少なくなります。このため登りながら景色が見えますが、高度感があるので、高い所が苦手な私は、少し怖かったりしました。
山頂はけっこう広いスペースがあります。
舗装路に出る TV中継塔がある 舗装路を上る
右に登山道の案内 ここに山ろく駐車場がある
別ルートからの合流地
「山頂にて」
いやはや、文句なしの360度! 麓の徳佐の町は盆地にて、周りは全て山、山、山! 四方が山で、はるか遠くに日本海が望めます。ここも圧巻の景色が望めます。
山間に田んぼや水田が見えます。ちょうど田植えの時期で水の張られている田んぼがとても良い風情です。少し広い街並みの徳佐の街並みが、景色の良いアクセントになっています。
こりゃ、すげー!
いつものように、山頂で遅い朝食を食べ、しばらく景色の眺めてから下山しました。
(登山開始~山頂まで1時間20分でした。途中、道が分からなくなり10分前後ウロウロしていましたので、正味の登山時間は70分ほどだと思います)
「下山路にて」
登りの時に素通りしていた権現社にお参りしてから下山しました。とっても小さな祠と鳥居なので、登りの時に見落としていました。
木々の新緑が本当に綺麗でした。なかなか写真で伝えられないのが残念ですが…
山頂から15分ほど歩いて下ったところに駐車スペースがあります。山ろく駐車場だと思います。ここに車が7~8台駐車可能で、ここからだと20分+αで山頂まで上がれます。この日は4台ほど車が停まっていました。
(山頂から駐車地まで、徒歩下山時間47分でした)
「編集後記」
十種ヶ峰は、登山ルートが4本あるようです。私が登った嘉年ルート以外に、神角ルート、ヤマシャクルート、福谷ルートがあります。
このルートは初心者向きと書かれている通り、登りやすい道だと思います。そこまで急登箇所はありません。滑りやすい箇所もありません。
20年ほど前、雪の季節に登ったのは覚えていたのですが、一度、トレイルランニングの大会でこの山に来たことがあるような… 調べてみたら2005年に十種ヶ峰登山マラソンという大会に出て、山頂まで完走していました! すっかり忘れていました。この時に山頂まで登っているのですが、恐らく疲労にて全く景色を見る余裕も無かったようです。きちんと景色を堪能出来ていれば、忘れることは無かったはずにて… それほど圧巻の景色が見れる山です。