花尾山(山口県美祢市)670m

花尾山は山口県美祢市と長門市の境にある山です。水が豊富な山で、登山道の途中まで、脇を渓流が流れています。

登山口の手前(市の尾バス停付近)には、数台停められる駐車場もあります。

山頂からは、ほぼ360度の展望が得られます。

私も20年以上前に一度、登っていますが、写真や記録は無く、記憶も殆ど無かったので、再度登ってみることにしました。

Contents(目次)

「アクセス」

鉄道やバスもあるようですが… 便数が少ないのでマイカー利用となります。この日はバイクで出かけました。

車利用の場合、国道316号線からアクセスします。長門市渋木の瀬戸交差点を、県道268号線(豊田三隅線)に入ります。鉄道(美祢線)の高架をくぐり、右折します。しばらく道なりに進むと、「花尾山」と書いた小さな看板があり、右折します。この交差点に市の尾バス停があります。

看板に従い100m足らずで橋を渡ると、右側に公民館みたいな所があり、ここが「花尾山登山者用駐車場」となっています。現時点(2021.8.31)で、GoogleMap上に出てきます。

市ノ尾バス停付近 花尾山への案内看板がある
市ノ尾バス停
花尾山登山者用駐車場(市ノ尾集会所)

「駐車場~登山口」

この駐車場から道が幾つか分かれています。さて、どっちに行けばいいのやら…

実はここには標識が無いので、少し迷います…(私も迷いました)

駐車場から川を渡る小さな橋があり、橋を渡ってまっすぐ進みます(橋から右、山手の方にも道があるが、こちらではない)。

しばらく舗装路(林道)を歩きます。少し歩くと、「花尾山登山案内図」の看板がありました。コースは2つ書かれてあります。どちらも面白そうですが、私はたたらコースの方に進みました。案内図はコースの分岐の所に掲示されています。

案内図には、たたらコースには少し先にも駐車スペースがあると書かれてあります。確かに2台くらい道路脇に停められる場所はありますが… この駐車スペースまでの林道は舗装はされていますが狭小にて、駐車スペースらしき場所に停めたは良いが、転回させるのも一苦労すると思われ、集会所の駐車場から歩いたほうが賢明です!

「花尾山登山案内図」から山頂までは、案内図に従うと3kmの道のりとなります。

「山頂まで2200m」の手作り看板があります。脇には渓流が流れています。舗装された林道を進むと行き止まりになり、丸木橋を渡ります。ここに「山頂まで1.5km」の看板があります。駐車場(市ノ尾集会所)からここまで、25分前後です。

矢印の方に進みます

「登山口~山頂」

恐らく林道終点=登山口と思われます。ここから山頂まで1.5kmと書かれてあります。

途中、距離表示の看板があります。「長門山びこ会」と「大畑小児童」と書かれた看板、いずれも地元の山の会と小学校なのだと思います。こういう看板がある山は、愛されている山なんだなあとつくづく思います。しかし、距離はどうやって測ってるの? ちょっとズレてるし… そこが良いのですが。

看板の設置間隔は一定ではないですが、こまめに設置されています。看板に一言添えられていて、微笑ましい。

登山道の脇に渓流が流れ、水の豊かな山です。このため水分も豊富で、苔が多く生えています。良い雰囲気です。

道は概ね歩きやすいですが、石の多い道です。山頂まで800m~700mの間に、小さな滝があります。

植生も、最初は杉林ですが、標高が上がると雑木林に変わります。

山頂まで500mの看板を過ぎた所に、「おとずれ杉」という杉がありました。雑木林の中に杉が1本生えています。なんか、「ゲゲゲの鬼太郎」っぽい雰囲気です。

山頂まで200mを過ぎると、尾根筋に出ます。一気に展望が広がります!

但し、ここから山頂までは急登となります。とは言え、山頂は目前なので、何とかなります。

石垣づくりの小さな祠が見えたら、そこが山頂です。

登山口から山頂までは、1時間前後です。

「山頂にて」

山頂は草原状になっており、東側を除いて開けており、景色も広範囲に眺められます。

北側は、長門方面、日本海が望めます。

南西側は、美祢の石灰石採石場が見えます。山間部なので山並みの景色と、山間の田んぼや集落の景色が綺麗です。

山頂には、2つの石垣づくりの祠があり、歴史を感じさせます。ガイドブックには、墓壇と石像と書かれており、鎌倉時代に造られたものとのことです。恐らくその昔から、展望の良い山だったのではないか?と推察されました。

いつものように、山頂で遅い朝食を食べ、しばらく景色を堪能しました。この日は曇り空でしたが、晴れていればかなりの好展望な場所です。

しかし、20年以上前に一度登っているはずですが、歩いていてもまったく記憶が蘇らず… まあそれはそれで、逆に新鮮で良かったかな。

「登山後記」

近所の小学生の遠足コースになっている山だと思います。確かに悪路は無く、それなりに歩きやすい登山道ですが、石も多く、山登り感を味わえる山だと思います。渓流が流れ雰囲気もあり、景色もよく、日帰りの里山登山には、良い山です。

ふとこの記事を書きながら、私も小学校の遠足は6年間の内、5年間は山登りでした。学校の身近に山があり、小学校から歩いて行ける距離に幾つも山がある環境でした。

考えてみれば、私の今の居住地も、どちらかと言えば田舎ですが、地方都市の旧市街地に住んでいて、周りに遠足適地となる山がありません。このため、子供二人、遠足に山登りというのがありませんでした… その土地その土地で、工夫した遠足をすれば良い話なので、山が無いからダメという話ではありませんが、小さい頃に里山に触れる経験が持てないというのは、少し寂しいような気もしました。

それはそうと、コロナ禍が続きますが、地方の里山登山は、コロナの影響を受けずに行える、良い楽しみとなっています。この日も出会ったのは下山時に1人だけでした。

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