「経塚山(610m)」大分県日出町
経塚山は大分県日出町にある山です。この間、バイクでアクセスすることが多かったのですが、バイクを買い替える事となり手元にバイクが無くなった為、また家の車も家内が使う予定があったので、JRでアクセスできる山を探していて、この山の情報を見つけました。
経塚山については、ヤマケイ分県登山ガイド「大分県の山」に収載されており、豊後豊岡駅から歩いて登れます。
Contents(目次)
「JRでのアクセス」
小倉駅から日豊本線下りの特急を利用、6駅目の杵築駅で各駅停車に乗り換えます。杵築からの下り4駅目が豊後豊岡駅となります。小さな駅なので、駅の改札はありません(駅員さんは1人いるようです)。
「山田湧水」
登山口の手前に、「山田湧水」という湧き水の出る所があるようで、GoogleMapにも出てきます。これを最初の目的地として歩きます。またガイドブックには、まず「豊岡小学校」を目指すとも書かれてあります。
「豊後豊岡駅~登山口」
駅前の道に「山田湧水3.4km」の看板があります。おそらくこの看板は自動車で行く場合の看板なのだろうと思います。今回はスマホのGoogleMapナビ 徒歩での案内に従います。
駅前を右折し少し歩くと、道路の左に川(友安川:コンクリートで改修されている)があり、この川に沿って細い道に入ります(細くても車が通ります)。途中までこの川沿いを歩き、駅から6分前後でT字路となり、これを右折します。3分ほど歩くと、少し広い道路の交差点に出ます。この交差点に豊岡小学校があります。ここを左折し、およそ80mほど歩くと「経塚山11.5km」・「魚見桜0.3km」の看板が左にあります。経塚山への看板は、車道を示していますので、徒歩の場合は「魚見桜」の方の道に入ります(交差点が枝分かれしている)。2分ほどで魚見桜への分岐があります(お地蔵様が祀られている)。これを直進し、しばらく道なりに歩きます。12分前後で少し広い道との交差点に出ます。これを左折するとすぐに右に山田湧水の看板があります。ここにようやく「経塚山・登山道」の文字が出てきます。
ひたすら道なりに登ってい行き、高速道路の下をくぐります。この辺、棚田が良い感じです。山田湧水の看板から8~10分ほどで、山田湧水にたどり着きます。暑い中、湧き水は冷たく、飲んでも美味しかったです。
山田湧水の少し手前に、経塚山方面の登山道の看板がありますので、山田湧水でのどをうるおしたら、この看板の方に進みます。道はすぐに行き止まりですが、右に登る道があります。「ザビエルが歩いた道(西鹿鳴越道登り口)」と書かれてあります。恐らくここが登山口なのだろうと思います。
ネットで調べてみると、ここから先の登山道は、ザビエルも歩いた道なのだそうです。
(歩行時間)8:18(豊後豊岡駅)~8:53(山田湧水) 35分間
「登山口~山頂」
登山口から少しの間、コンクリ舗装路となっていますが、そのうちに石の道になります。
「西鹿鳴越道・経塚山登山道」の杭が途中、いくつも打たれています。
ここは昔、石切り場だったようで、「一目城・石切り場」の説明看板があり、石が積まれています。歴史ある道なのですね。
登山道では目印にビニールテープを巻いている、ぶら下げている所が多いのですが、ここはそれ用に造られた目印のテープが所々にぶら下げてあります。
その先に少し草が茂っている場所がありました。草が夜露に濡れており、ヒザから下が結構濡れました… まあ真夏だから気にはなりません。
途中、景色が開ける場所は殆どありませんが、1か所、看板があり別府湾方面が望める場所があります。「西鹿鳴越道からの眺望」と書かれてあります。残念ながらこの日は晴れていましたが霞がかかっており…
展望所から3分ほど歩くと、経塚山と七ツ石山(板川山、古城山)との分岐がありました。目的地は経塚山なので、そちらに向かいます。少し歩くと砂利道に出ました。
砂利道から5~6分ほど歩くと、舗装路に出ます。
この山は山頂にNTT等のアンテナが建っているため、山頂手前まで車道が伸びています。ここからアンテナ塔までは舗装路歩きとなります。
アンテナの手前まで来ると、分岐があり、経塚山を示す小さな看板があります。看板に従い右に曲がります。フェンスがありますが、歩行者は脇を通れます。
アンテナ塔の手前に再度分岐があり、看板があります。ここから山頂は、もう目の前です。
山頂は手入れされているようで、ミヤマキリシマの株が幾つもあります。ここは低山ながらミヤマキリシマが自生しています。
山頂からは由布岳方面の景色が良く見える様です。この日はあいにく霞が濃くて… あまり眺望は得られませんでした。
山頂からは海側の景色が望めませんが、アンテナ塔の辺りに、踏み分けられた道があり、これを少し歩くと、海側の景色が見れる場所があります。
「山頂にて・下山路」
晴れていれば周りが見渡せる景色が得られるようです。残念ながら晴れていても霞が濃くて、眺望はあまり望めませんでした…
下り道は快適に歩けました。滑りそうな危険個所も特にありませんでした。
帰りに山田湧水の水を持って帰ろうと思いましたが… 地元の人が車で何台も来ていて、たくさんのポリタンクに水を詰めており… いやはや待つのもイヤなので、水を持って帰るのはあきらめました。
良心市 がありました。なんかほっこりしました。
「徒歩時間(参考)」
私が歩いた時間です。参考まで。
- 8:57 登山口(登山届入れ)
- 9:35 (西鹿鳴越道からの展望看板箇所)
- 9:45 車道に出る
- 10:03 山頂 (登山口から1:06 豊後豊岡駅から 1:45)
「登山後記」
- 急傾斜箇所は無く、ペース良く歩けます。概して歩きやすい道です。私も一度もスリップや転倒はしませんでした。ストックが無くても歩けます。
- 自然石の多い場所は石に苔が生えている所もあり、雨天後等は滑るように思います。
- 農道や舗装路に出るまでは木々に覆われているので、夏でも日陰歩きです。ただ、虫が多いです(夏場は)。まあ、夏季の低山歩きは、そんなものですが…
- まあ7月末の酷暑の時期に歩いているのは、私一人だけでした。
- 普段はバイクや車でのアクセスが多いのですが、電車での移動も普段にない景色が見れて楽しいですね。
- 夏季以外の季節、特にミヤマキリシマが咲いている季節に登ると、楽しめる山行になろうかと思います。歩きやすくてお勧めの山です。