「三ツガ峰(969m) 山口市阿東町」
山口市阿東町にある三ツガ峰に登りました。私の持っている分県登山ガイド「山口県の山(95年初版本)」には、「山頂からは…堂々360度のパノラマ」と書かれてあり、これを楽しみに登りました。最近は山頂からの景色が望める山を選んで登っているような…
Contents(目次)
「アクセス」
すっかり頼りにしているGoogleMap! ガイド本には登山口の場所が「仏峠」と書かれてあります。国道315号線から県道123号線に入り、この途中にある峠です。
GoogleMapでこの仏峠が出てくるか? 検索すると、幾つか仏峠の地名がヒットしましたが、「島根県吉賀町柚木」との地名の「仏峠」が三ツガ峰の登山口になります。
私の自宅から100km弱、2時間半の道のりです。
「登山口へ」
朝4時過ぎに家を出て、ナビを頼りにバイクで出掛けました。20.9.20(日) 天候予報は晴れ。9月に入ったので少し寒い事が予想されたので1枚重ね着で出掛けましたが… バイクの身の上には寒かった! 途中の気温表示、12℃とか10℃の所があり、そりゃ寒いわな… しゃれにならん!
それでも順調に県道123号線に入りました。仏峠の手前にも登山口がありましたが、とりあえず仏峠まで行ってみました。でも登山口を示す標識が見付けられず… 困ったなあ… 仕方が無いので、さきほど見つけた手前の登山口から登ることにしました。ここは「本谷登山口」らしい(看板に書いてあります)。登山口付近には車を停める所が無く、少し峠の方に行った所の谷側に、車が2台ほど停められるスペースがあり、ここにバイクを停めました。
「登山口~山頂へ」
登山口案内看板は消えかかっていて、良く読めないのですが、「90」という数字が見えるので、山頂まで90分? 「佐波川源流」の標識もあり、この沢が佐波川源流なのだと思います。登山道は途中まで、佐波川源流(渓流)沿いに登るルートとなります。前情報が全くなかったのですが、このルート、道が荒れておりとても険しい! 途中から熊笹に覆われているので道も分かり難く… ルートの特徴としては、
- 登山口から15分くらいは、まあ普通の山道だが、以後は険しい…
- 谷筋~斜面を横切るルートで道がとにかく狭い。
- 途中から山頂手前まで熊笹の中を歩くので、とにかく歩き難い… ストックが無い方がマシ(ストックが邪魔になる)。
- 滑って引っ掛かって、何度も尻もちをついた。
- ルートファインディングが出来ないと、道に迷う。⇒ 私も一度迷いました。途中で折り返す所があり、ここを真っすぐ進んで道が無くなった。
- 目印が付けてあったので、次の目印を探しながら歩くと何とかなった。
- コース上、急登箇所があり息が上がる。
- 沢の左右を歩くコースなので、沢を何度か渡る必要がある。水量が多いと、足が濡れる可能性がある。
- とにもかくにも難路! 帰宅後にネットで調べてみましたが、2010年以前の情報しかなく、当時は沢に橋がかけてあったり、コースもそれなりには手入れされていたようですが… 登山者が絶対的に少ない様で、今は道が荒れています。
- 「いつになったら山頂にたどり着くのか?」と途中で思いました…
そういう荒れ加減の道だったので、また谷筋の薄暗い道なので、画像も鮮明ではなく数も撮れませんでした(登るのに必死…)。参考までに登山口から山頂までの画像をご覧ください。今回も時間を付しておきます。
登山開始時刻 - 7:10
(07:27 熊笹が現われる!) (07:29 道が見えないぞ!)
(07;39 斜面の熊笹の中を歩く) (07:40 斜面の道幅が狭小)
(07:48 何度目かの沢を渡る) (07:51 道はどこ?)
(08:05 相変わらずの熊笹) (08:26 沢を渡る)
(08:29) (08:30 岩場登り ロープがあるので大丈夫)
(08:32 尾根に出る前の急登) (08:36 急登に息が上がる)
「山頂にて」
尾根筋まで出ると、山頂はもうすぐです。尾根筋に出て左に行くと「野道山」と書かれてあります。右に行くと三ツガ峰です。
山頂直前で、「仏峠」からの分岐があり、すぐに山頂に出ます。
期待していた山頂からの景色は… 天気予報は晴れだったのに雲が厚い… 360度の景色のはずが、時間の経過と共に木が茂っており、90度に満たない角度からの景色でした。
山頂で休んでいると、二人連れが登ってこられました。恐らく地元の方のようで、ここは晴れた日には、萩の沖の見島、益田市の萩石見空港が望めるらしい(というか前日は望めたらしい)。う~ん、残念至極、今日も晴れたら見えたのに…
私が登ってきた本谷登山口からのルートはやはり難路とのことで、仏峠からのルートの方が何倍も快適と教えてくれました。なので下山は仏峠に下ることにしました。
この二人は仏峠から登ってこられたようで、仏峠の登山口にさきほど、無くなっていた看板を設置されたとのこと。
私は登りで疲れていたこともあり、山頂で1時間ほどのんびりしてから下山しました。
「仏峠への下山路」
こちらは、もう登りの難路に比べたら快適です。40分ほどで下山しました。
熊笹はありますが、こちらは手入れがされているようで、道が見えないということは無く。ただ倒木が何本もあり、熊笹で見えなくて、これにつまづいて転倒しました… まあ登りの転倒回数に比べたら…
ずっと尾根筋の路です。こっちから登れたら良かったのに… でも何事も経験なので。
下山開始時刻 - 9:51
(09:52) (09:53)
(09:56) (10:05)
(10:09) (10:16)
(10:21) (10:29)
「山の手入れをされている有志の方へ」
登りの道は難路でした。ピンク色のテープの目印が無ければ、絶対に道に迷って登れません。道が荒れているのですが、それでも目印を付けてくれた方が居ます。誰か分からないけど、本当に有難いです!
山頂で出会ったお二方も鋸や充電式草刈り機を担がれていました。恐らく歩きながら道の整備をされていたのだと思います。及び、設置されたばかりの登山口標識がありました。こういう方のご尽力により、地方の里山の登山道が登れる状態に維持されています。本当に有難いです。感謝致します。
「熊さん」
ガイド本にも書かれてありますが、中国山地はツキノワグマの生息地です。仏峠にも看板がありました。私はクマよけの鈴をザックに付けています。山頂で会ったお二人もクマよけの鈴を付けていました。熊は見てみたい気もしますが、会いたくない… 熊笹の生い茂っている所では、絶対に会いたくない… だって相手が見えないもん。
「おまけ」
帰路の途中にあったモニュメントです。