皿倉山(622m 北九州市八幡東区)
皿倉山は北九州市周辺では最も知名度のある山です。山頂にはテレビ局の送信アンテナが多数設置され、麓から山頂手前まで、ケーブルカーも敷設されています。
一帯は国定公園にも指定されているようです。
何より山頂広場は広く、ほぼ北九州市の端から端までを俯瞰できる、正にパノラマの景色があります。夜景も有名で、最近では新日本三大夜景に選ばれたと大々的に宣伝しています。
私は小学生を卒業するまで、北九州市に住んでいましたので、当時4度ほど登った事があります。社会人になっても、夜景を見に行ったり、歩いて登ったりしました。今回、20年ぶりに登ってみました。
Contents(目次)
「登山口とアクセス」
ヤマケイの分県登山ガイド「福岡県の山」にも収載されています。今回はJRでアクセスしようと、Yahooの路線検索にて調べてみた所、JR八幡駅からは徒歩でのアクセスが示されました。えっ? 八幡駅から歩ける距離だったの? 今さらながらの発見です。
登山口はケーブルカー山麓駅の辺りにあります。
八幡駅を下り、南口から出ると、南側正面に皿倉山が見えます。私はスマホのGoogleMapナビを使ってケーブルカー山麓駅まで歩きました。事前に調べておけば、ナビが無くても八幡駅から登山口まではたどり着けると思います。
八幡駅から登山口(ケーブルカー山麓駅)までは、歩いて20分前後の距離です。
ケーブルカー山麓駅の駐車場が見えます 北九州都市高速を橋で渡ります
「登山開始」
(八幡駅出発 6:25)
アクセスが八幡駅から徒歩なので、八幡駅から登山を開始しているようなものです。皿倉山の標高は、それほど高くはありませんが、八幡駅の海抜高度は恐らく20mも無いと思われ、標高差600mの歩きとなります。
ケーブルカー山麓駅の標高は120m前後のようなので、駅からここまでで、100m高度を上げることになります。
八幡駅には朝6時半頃に到着したので、周囲はまだ暗く、登山口辺りで夜が明けました。
八幡駅からは、とりあえず南に延びている道沿いを歩き、途中のロータリーを抜けて、「国際村交流センター」の脇を抜けると、「皿倉山ケーブルカー」の看板が出てきます。あとは看板に従って進むと、ケーブルカー山麓駅(登山口)にたどり着きます。
登山口には駐車場、トイレもあります。
皿倉山は8合目の皿倉平まで車道があり、車道を歩いても登れますが、登山道もあります。この登山口は「尾倉登山口」という名前で、ここからの登山道は、「煌彩の森コース」となっていました。
登山道は途中まで車道と交差するので、数回、車道に出ます。
登山道は途中の一部、急登な所がありますが、階段があり、迂回路もあります。
道は整備されており、難所はなく歩きやすい道です。
八幡駅から皿倉平(8合目)まで私の足で1時間20分。
8合目から山頂までは15分ほどでした。
前半は何度か車道を横切ります 2合目~7合目の標識はありません…
湧き水があります
車道に出ます ここが皿倉平
(皿倉平到着 7:43)
「山頂にて」
8合目の皿倉平の雰囲気は、20年前とほとんど変わっていませんでした。
山頂は、大きくは変わっていませんが綺麗に整備されていました。
昔はケーブルカー山上駅から山頂まで、リフトがあったのですが、今はモノレールのような乗り物になっていました。
山頂からの景色は、やはり圧巻! 圧倒的なパノラマです! この景色が見れる山は、そうそう無い様に思います。良い景色です! これを見るだけでこの山に登る理由があります。
この日の予想最高気温は15度となっていました。山頂までの道は風は無かったのですが、山頂は遮るものが無いためか、風が強くて、体感温度はかなり寒い状態… 長居できずに下山しました。
「下山について」
せっかくだから下山はケーブルカーに乗る予定だったのですが、ケーブルカーは10時から運行で、時間は9時。歩いて下りてもケーブルカー運行開始まで待っても、それほど下山時間は変わらないのですが(ケーブルカー所要時間は7分)、寒くて1時間待つのは辛かったので、仕方なく歩いて下山することにしました。
(皿倉山ビジターセンターというのがあり、ここで時間をつぶそうかと思ったら… 営業開始が10時半で… もっと早く開けてよ~)
しかし、さすが皿倉山! 下山時にかなりの登山者とすれ違いました。
登山口まで下りてきて駐車場を見たら、結構な数の車が停まっています。やはり登山者数は多いですね。確かに駐車場もあって、トイレもあって、登山道登りやすくて、適度な運動負荷が得られ、山頂からの景色は絶品! おまけにレストハウスもあるし、運動したい休日の過ごし方としては、悪くない。
「編集後記」
ガイド本に紹介してあるコースは、登山口からの往復登山ではなく、周辺にある山を周遊するルートとなっています。皿倉山に隣接するように、花尾山(351m)、帆柱山(488m)、権現山(617m)があり、これらの山を周遊して皿倉山に登れるルートがあります。往復登山よりはハードですが、これらの山を周遊する登山も楽しいと思います。いずれの山も、私の小学校の時に遠足で登った、思い出のある山です。